仮想通貨詐欺の返金は可能?返金の方法・確率と、成功率を上げる進め方

仮想通貨詐欺の返金は可能かを解説する記事のアイキャッチ画像

「だまし取られたお金を、なんとか取り戻したい。ただし、何から始めればいいのか分からない」。今このページを開いているあなたは、そんな気持ちかもしれません。警察に相談したら「民事なので」と言われ、弁護士に相談したら「追跡は難しい」と言われた——そんな方も少なくないはずです。

先に結論からお話しします。仮想通貨(暗号資産)詐欺で失ったお金は、取り戻せる場合があります。ただし多くのケースで、その前提になるのが「お金の送り先を追えるかどうか」です。返金は、送金先を追い、相手にたどり着いて、はじめて現実味を帯びます。

この記事では、返金は本当に可能なのかという現実・返金の具体的な方法・そして成功の確率を少しでも上げるための進め方を、できるだけ正直にお伝えします。「必ず取り戻せます」とは言いません。ただし、諦める前にできることは、まだ残されています。

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目次

仮想通貨詐欺の返金は本当に可能なのか

仮想通貨詐欺の返金は可能かを示す図解。スマホから相手、手元へと向かう流れ

結論から言うと、返金できる場合もあれば、難しい場合もあります。分かれ目は、送金先を追えたか、そしてどれだけ早く動いたかです。まずは「取り戻せた人」と「取り戻せなかった人」で何が違ったのか、そして返金確率の現実を、順に正直にお伝えします。

返金できたケース・できなかったケースの違い

返金にたどり着けるかどうかは、運ではなく、いくつかの条件で大きく変わります。実際に取り戻せた人には、次のような共通点があります。

  • お金の送り先(送金先ウォレット)を追えた
  • 被害に気づいてから、動き出すまでが早かった
  • 国内の取引所を経由していて、相手や資金の一部にたどり着く手がかりが残っていた

逆に難しくなるのは、時間が経って資金があちこちに移された後や、海外の口座・取引所を何段階も経由され、送り先が分からなくなってしまったケースです。

ポイントは、どちらも「送金先を追えたかどうか」と「早さ」で説明できることです。つまり、今この段階で送金先を追えるかを確かめておくことが、返金の可能性を左右します。

返金の現実

正直にお伝えします。仮想通貨詐欺の被害回復は、決して簡単ではありません。金融庁も、日本の登録を受けていない海外業者を使った投資勧誘などでは、被害回復が困難となり、泣き寝入りになるおそれがあると注意を促しています(出典:金融庁)。銀行振込と違い、一度送ってしまった暗号資産は簡単には引き戻せず、回復率が高いとは言えないのが実情です。

ただ、これは「だから諦めるしかない」という話ではありません。困難であることと、打つ手がまったくないことは、同じではないからです。送金先を追える余地が残っていれば、その先の返金請求につながる可能性が出てきます。次の章から、その現実と、それでもできることを、具体的に見ていきます。

なぜ返金は難しいのか(仮想通貨の特性)

なぜ返金は難しいのかを説明する図解。ウォレットから匿名の相手、海外へと資金が流れる様子

仮想通貨の返金が難しいのは、あなたの落ち度ではなく、そもそもの仕組みに理由があります。銀行振込と何が違うのか、専門知識がない方にも分かるように、3つの特性に分けて説明します。

組戻しができない・匿名性・海外経由

仮想通貨の返金が難しい理由は、大きく3つあります。

第一に、組戻し(送金の取り消し)ができないことです。銀行振込なら、間違いに早く気づけば取り消せる場合がありますが、暗号資産の送金は基本的に一度確定すると、当事者の意思では戻せません。

第二に、匿名性です。送金先は口座名ではなく、英数字の並んだ「ウォレットアドレス」で表され、そのままでは持ち主の名前が分かりません。

第三に、海外経由です。詐欺グループは資金を海外の取引所や複数のウォレットへ次々と移し、追跡を振り切ろうとします。

——ただし、ここで大事なことがあります。「名前が分からない」ことと「まったく追えない」ことは、同じではありません。次の章は、その話です。

返金を左右するのは「送金先を追えるかどうか」

送金先を追えるかどうかを示す図解。取引記録から調査、到達先の取引所へ

ここが、この記事のいちばんの分岐点です。返金できるかどうかは、多くの場合「あなたのお金の送り先を、どこまで追えるか」で決まります。名前は分からなくても、お金の流れそのものは追える場合があるのです。どこまで追えるのかは、送金先はどこまで追えるのかで詳しく解説しています。

なぜ調査会社なら送金先を追えるのか

弁護士に相談して「匿名だから難しい」と言われた方も多いと思います。弁護士が使える手段の中心は「弁護士会照会」(弁護士会を通じて、企業などに情報の開示を求める制度)ですが、これは相手が国内の事業者などで、照会先がはっきりしている場合に力を発揮するもので、匿名のウォレットそのものをたどることには向いていません。

一方で、暗号資産の取引記録(ブロックチェーン)は、誰でも参照できる公開された帳簿です。専門の分析では、この記録をたどって、資金がミキサー(資金の出所を分かりにくくする仕組み)や別のウォレット、そして現金化される最終地点へ、どう流れたのかを追える場合があります。実際、ブロックチェーン分析大手のChainalysisも、公開された記録をもとに資金の流れは追跡が可能だと説明しています(出典:Chainalysis)。

検索上位のサイトが「匿名で困難」と諦める、その地点を、私たち総合探偵社みらいは「送金先を追う」という形で引き取ります。技術的な詳しい仕組みは、送金先はどこまで追えるのか追跡調査とは何かをご覧ください。

返金までにやるべきこと①:証拠・情報を集める

証拠と情報を集める手順の図解。やり取りの画面・取引履歴・ファイルにまとめる流れ

返金の可能性を残すために、まず最優先でやってほしいのが「証拠と情報を集めること」です。相手は、やり取りやアカウントを消して逃げようとします。消される前に、手元に残すことが第一歩です。

集めるべき情報リスト(TXID・勧誘者情報など)

以下を、できる範囲で早めに保存してください。スクリーンショットで構いません。

  • TXID(送金の取引ID。その送金を特定するための番号)
  • 送金先のウォレットアドレス(お金を送った先の英数字)
  • 送った日時と金額、送金に使った取引所・アプリ
  • 勧誘してきた相手の情報(名前・SNSアカウント・LINE ID・電話番号)
  • やり取りの履歴(チャット・メール・通話記録)、投資サイトの画面
  • 送金を指示されたメッセージ

これらは、送金先を追うときにも、後で弁護士や警察が動くときにも、そのまま手がかりになります。まだ相手とつながっているなら、ブロックされる前に画面を保存しておくことが大切です。

返金までにやるべきこと②:返金を請求する方法

返金を請求する方法の図解。調査報告書を専門家へ渡し、書面で請求する流れ

ここからは、実際に返金を請求する具体的な方法です。大前提として、返金請求や相手との交渉そのものを行えるのは、弁護士や認定司法書士、そして被害を届け出る先である警察です。私たちが担うのは、その手前の「送金先を追い、報告書にまとめる」ところまでです。主な方法を、順に見ていきます。

振り込め詐欺救済法・口座凍結

詐欺の入り口で、あなたが日本円を「相手の銀行口座」に振り込んでいた場合、「振り込め詐欺救済法」が使える可能性があります。これは、犯罪に使われた疑いのある預金口座を凍結し、口座に残ったお金を被害者に分配する制度です。SNS型投資詐欺やロマンス詐欺でも、預金口座への振込みが使われていれば対象になり得ます(出典:金融庁)。

手続きは、まず警察に相談し、その後すぐに振込先の金融機関へ連絡して口座凍結を求める、という流れです。口座凍結を求められる立場には、弁護士や認定司法書士も含まれます。

ただし、限界もあります。犯人がすでにお金を引き出した後だと、口座に残高がほとんどなく、戻る額はごくわずかになります。だからこそ、気づいたら一刻も早く動くことが重要です。なお、暗号資産のウォレットへ直接送った分は、この制度の対象にはなりません。

チャージバック(クレジットカード決済の場合)

仮想通貨や投資名目の支払いを、クレジットカードで行っていた場合は、「チャージバック」で返金を求められることがあります。チャージバックとは、不正・詐欺的な決済についてカード会社に申し立て、支払いを取り消してもらう仕組みです。

ただし、条件と期限があります。カード会社ごとに申請できる期間が決まっており、時間が経つほど認められにくくなります。また、暗号資産の購入そのものは「本人が行った取引」とみなされ、対象外とされる場合もあります。使えるかどうかは状況によりますので、カードの利用明細を手元に用意し、早めにカード会社へ相談してください。

内容証明 → 交渉 → 訴訟(弁護士に依頼)

相手が特定できた場合には、法的な手続きで返金を求めていく段階に進みます。一般的には、内容証明郵便で返金を請求し、応じなければ交渉、それでも解決しなければ民事訴訟、という順に進みます。

これらの手続きを代理して行えるのは弁護士です(一定の範囲で認定司法書士も対応できます)。「誰に請求するのか」——相手の名前や所在がはっきりしていることが前提になるため、その手前で送金先を追い、相手にたどり着く手がかりを固めておくことが、手続きを前へ進める鍵になります。

私たちみらいは、この「誰に・どこへ」をつかむための送金先の追跡と、その結果をまとめた調査報告書の作成までを担い、弁護士や警察へつなぐ入口の役割を果たします。

返金請求ができるのは弁護士・認定司法書士

大切な前提なので、はっきりお伝えします。相手への返金請求や交渉、被害金の回収を代理して行えるのは、弁護士と認定司法書士だけです。これは法律(非弁行為の禁止)で定められています。

私たち総合探偵社みらいは、調査会社です。行うのは、送金先・最終到達先を追い、その結果を報告書にまとめるところまで。「返金します」「回収します」とお約束することはできませんし、いたしません。追跡で分かった事実を、弁護士や警察が動くための材料としてお渡しする——それが、私たちの立場です。

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返金が困難なケースとそれでも打てる手

返金が困難なケースの図解。分散した資金を調査し、報告書にまとめる流れ

ここまで読んで、「自分のケースは難しそうだ」と感じた方もいるかもしれません。たしかに、困難な状況はあります。ただ、困難なケースほど、送金先を追う意味と、早く動く価値が大きくなります。

連絡先不明・長期経過・海外のケース

返金が難しくなりやすいのは、次のような状況です。

  • 相手と連絡が取れなくなった(アカウント削除・ブロック)
  • 被害から時間が経ってしまった
  • 海外の取引所や複数のウォレットを経由されている

一見、どれも「もう無理」に思えます。ただし見方を変えると、こうしたケースこそ「送金先を追う」ことが突破口です。相手の名前が分からなくても、お金の流れは記録に残っています。連絡が取れなくても、資金がどこへ向かったのかを追える場合があるのです。

もちろん、必ず追えるとは言えません。時間が経つほど難しくなるのも事実です。だからこそ、「難しそうだ」と感じた今こそ、追える余地が残っているうちに動くことをおすすめします。どこまで追えるかは、送金先はどこまで追えるのかをご覧ください。

返金には期限がある(早く動くほど有利)

返金には期限があることを示す図解。時間の経過とともに資金が分散していく様子

返金には、二重の意味で「期限」があります。一つは法律上の時効。もう一つは、時間が経つほど資金が追えなくなるという、現実的な期限です。どちらも「早く動くほど有利」という結論につながります。

時効と時間経過で追えなくなる理由

まず、法律上の時効です。損害賠償を請求する権利には期限があり、一般に、被害と相手を知ったときから一定の期間が過ぎると、請求そのものが難しくなります。相手が分かってから放置すると、権利を失いかねません。

そして、時効より先に訪れることが多いのが「追跡上の期限」です。詐欺グループは、送られた資金を素早く複数のウォレットへ分散させ、海外の取引所などを経由して現金化しようとします。ブロックチェーン分析大手のChainalysisも、盗まれた暗号資産は急速に移動するため、追跡はスピードが重要だと指摘しています(出典:Chainalysis)。いったん現金化され、資金の流れが途切れてしまうと、追跡は一気に困難になります。時効を待つまでもなく、動き出しの数日・数週間が結果を分けることがあるのです。

二次被害に注意(「必ず返金」とうたう業者)

二次被害への注意を示す図解。怪しい連絡、警告、身を守る流れ

被害の後で、もう一つ気をつけてほしいことがあります。「必ず返金します」「100%取り戻せます」とうたう業者による、二次被害です。金融庁も、被害に遭った後、さらにお金をだまし取られる二次被害への注意を呼びかけています(出典:金融庁)。

覚えておいてほしい見分け方の基本は、二つです。第一に、「必ず・100%」と断言する相手は疑うこと。返金は相手や状況しだいで、本来、誰にも確約はできません。第二に、高額な前金をすぐ求める相手に注意すること。誠実な会社の見分け方は、調査会社の選び方で詳しくまとめています。

調査から返金までの全体の流れ

調査から返金までの流れの図解。相談、追跡、調査報告書の3段階

最後に、相談から返金までの流れ全体を、「誰が何をするか」で整理します。

ステップ 内容 担い手
① ご相談 まずは状況をお聞きする みらい
② 送金先の追跡 お金の流れを追い、最終到達先を調べる みらい
③ 調査報告書の作成 追跡結果を、第三者にも分かる形にまとめる みらい
④ 弁護士・警察へ 報告書をもとに、返金請求や被害届の手続きへ 弁護士・認定司法書士・警察
⑤ 返金請求 内容証明・交渉・訴訟などで返金を求める 弁護士・認定司法書士

私たちが担うのは①〜③まで。返金請求そのものは、④以降で弁護士や警察が主役になります。どの窓口に相談すべきかは、どこに相談すべきかで解説しています。

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出典・参考

免責事項

本記事は、情報提供を目的としたコンテンツです。

本記事の内容は、公開日時点の情報および一般的な知見に基づいています。

総合探偵社みらいの業務範囲は、送金先をたどる調査と、調査報告書の作成・納品までです。仮想通貨・銀行振込・決済アプリのいずれのご相談も承ります。返金交渉その他の法律事務は弁護士の業務範囲(弁護士法第72条)であり、当社では実施いたしません。

個別の法律問題については、弁護士等の専門家にご相談ください。

本記事の情報に基づいて行動した結果について、運営者は責任を負いかねます。

この記事の監修
総合探偵社みらい 調査部(東京都品川区/仮想通貨詐欺の追跡調査)

仮想通貨詐欺の追跡調査/ブロックチェーン解析

総合探偵社みらいが自社で実施した仮想通貨詐欺の追跡調査の結果を公開しています。

総合探偵社みらいの業務範囲は、調査と報告書の納品までです。返金請求・示談交渉は弁護士法第72条により行いません。

探偵業届出番号:第30260002号
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