この記事で「ビットアート」と書いているのは、マッチングアプリで知り合った相手からの案内の中で、仮想通貨の送り先として指定されていたサービスを指します。案内の中では「ビットアート」という呼び名が使われていました。別の呼び方をされている場合もあります。
こんな流れではありませんか
「取引管理料を預ければ出金できます」と言われているなら、預ける前にご相談ください。
この記事は、総合探偵社みらい(探偵業届出 第30260002号/東京都公安委員会)が2026年8月26日に「ビットアート」を調査した記録です。
とくに見ていただきたいのは、借金やローンまですすめられているという点です。手元にあるお金を超えてまで用意させようとする誘い方は、ご自身が返せるかどうかを考えたものではありません。同種の事案では、借入の勧誘まで手口に組み込まれていることが確認されています。
返金請求や相手方との交渉は、弁護士法第72条により弁護士・認定司法書士の領域になります。その弁護士や警察が動くために必要な材料——調査報告書をつくること。それが、総合探偵社みらいの役目です。

お心当たりのある方へ
ビットアート への送金経路は、ブロックチェーン解析で追跡できる場合があります。追跡の見込みは調査前にお伝えします。相談だけでもOK・完全無料です。

ご相談のときにLINEで送っていただくのは、次の3種類のスクリーンショットだけです。
3つとも揃っていなくても大丈夫です。いま手元にあるものだけで構いません。
ビットアートの勧誘の経路と手口

ビットアートで確認されているのは、交際の中で信用させてから、借入までさせて送金させる流れです。時間の順に並べます。ご自身がいまどの段階にいるかを確かめながら読んでください。
- マッチングアプリで知り合い、やり取りが続く
- 相手から投資をすすめられ、成功例を毎日のように聞かされる
- 「自分の言うとおりにすれば間違いない」と繰り返される
- 国内の取引所に入金して仮想通貨を買うよう指示される
- 買った仮想通貨を、相手が指定する取引所へ移すよう指示される
- 毎日いっしょに取引をする形になり、画面上では利益が出ているように見える
- 「もうかる期間は限られている」として、資金を増やすよう毎日すすめられる
- 親族や友人からの借金、ローンまですすめられる
- 「もうかる期間が終わった」と連絡が来る
- 出金しようとすると、高額な取引管理料を先に預けるよう求められる
- 相手に相談しても、必ず戻るのですぐ預けるようにと言われる
まだ取引管理料を預けていない方へ
まだ預けていなければ、取引管理料は預けないでください。ここで止めれば、被害はこれ以上広がりません。出金するために先に預けるという流れになっている時点で、通常の取引ではありません。そのうえで、次のものだけは消さずに残しておいてください。
ビットアートの被害の特徴

確認できた特徴は次のとおりです。ビットアートについて寄せられている相談では、お金の話の前に、関係を作る時間をかけているという特徴があります。
- きっかけがマッチングアプリで、投資の話に移るまでに時間をかけている
- 毎日いっしょに取引をする形にして、やり取りを日課にしている
- 手元の資金を超える額を、借入やローンで用意するようすすめている
- 出金の申し出に対して、割合ではなく「取引管理料」という名目で預け入れを求める
暗号資産で送金した分は、ブロックチェーン上に記録が残ります。送った先をたどれるのは、この記録が残るからです。ただし、時間が経つほど資金は複数のアドレスへ分散していきます。

お心当たりのある方へ
ビットアート への送金経路は、ブロックチェーン解析で追跡できる場合があります。追跡の見込みは調査前にお伝えします。相談だけでもOK・完全無料です。

返金・取り戻せるのか

返金や被害の回復を目指すことは可能です。ただし、手続きの担い手は分かれます。
返金の請求や相手方との交渉は弁護士・認定司法書士が、被害届の受理は警察が担う領域です。当社のような調査会社がこれを代わって行うことは、弁護士法第72条により認められていません。
では、なぜ調査が必要になるのか。請求する相手が分からなければ、請求そのものができないからです。暗号資産で送金した分は、送った先のアドレスと、その後の移動がブロックチェーン上に記録されています。どこへ流れたかを調べることが、請求する相手を探す手がかりになります。
| 送金の方法 | たどれる見込み |
|---|---|
| 国内の取引所で購入して送った | 取引所側に購入と送付の記録が残る。送付先からの移動もたどれる見込みがある |
| 銀行振込で国内取引所に入金し、そこから送った | 振込と送付の両方に記録が残る。たどれる余地は比較的ある |
| 自分のウォレットから直接送った | ブロックチェーン上の記録は残る。ただし出発点をたどるのに時間がかかる |
| 相手の銀行口座へ直接振り込んだ | 当社の調査範囲外。金融機関と警察が扱う領域になる |
表のとおり、たどれる範囲には限りがあるのも事実です。回収できない場合や、戻る額がごく一部にとどまる場合もあります。総合探偵社みらいがお渡しできるのは、追えた範囲をまとめた調査報告書までです。
調査会社をどう選べばよいかについては、仮想通貨・暗号資産詐欺の調査会社の選び方で詳しく解説しています。偽の取引サイトに共通する見分け方は、偽の仮想通貨取引所の見分け方にまとめています。
「必ず取り戻せます」には注意してください
被害に遭われた方をさらに狙う二次被害が、同種の事案で確認されています。見分けるための基準は4つです。
- 結果を断定する
- 返金交渉そのものを請け負うと言う
- 探偵業の届出番号を示せない
- 金額を示さないまま前払いを求める
4つのうち1つでも当てはまるなら、その相手への連絡はいったんやめてください。
いま残しておくもの
次のものは、削除せず残しておいてください。スクリーンショットで構いません。
調査で分かること・分からないこと
当社は探偵業として、調査とその報告書の作成を行います。できることとできないことを、正直にお伝えします。
| 調査で分かること | 調査ではわからないこと |
|---|---|
| 送金先のアドレスと、その後の資金の移動先 | そのアドレスを持っている人の氏名・住所 |
| 資金が取引所に入ったかどうか、どの取引所か | 取引所が保有している本人確認情報の中身 |
| 同じ呼び名や同じ流れが他の事例にも出ているか | 相手が今後どう動くか |
| やり取りに残っている指示の内容 | 相手が実在の人物かどうか |
アドレスの動きは追える一方で、その持ち主を氏名に結びつけるには、取引所が保有する情報が必要です。取引所は個人からの照会には応じません。だからこそ当社は、調査報告書を「弁護士や警察が動くための材料」にするところまでを役割としています。
借りたお金を送ってしまった方へ

借りたお金を送ってしまったからといって、相談できなくなるわけではありません。
この手口のご相談では、親族や友人からの借入、あるいはローンで資金を用意したという方がいらっしゃいます。返済が始まっているぶん、誰にも言えないと感じられる方が少なくありません。
借入の勧誘は、この手口の中にあらかじめ組み込まれています。手元の資金だけでは足りない額まで用意させることが、はじめから目的に含まれていたと考えられます。ご自身の判断が甘かったという話ではありません。
いま大切なのは、これ以上送金しないことと、手元の記録を消さないことの2つです。まず状況をうかがい、たどれる出発点があるかどうかをお伝えします。調査が成り立たないと判断した場合は、そのようにお伝えします。
ビットアートの会社情報(運営者・所在地)

調査の結果は次のとおりです。ビットアートを運営している会社を示す情報は、確認できませんでした。総合探偵社みらいが2026年8月26日に調査した時点で確認できた内容を、調査項目ごとにそのまま記載します。
| 調査項目 | 結果 |
|---|---|
| 案内に使われていた名称 | 「ビットアート」という呼び名 |
| 案内サイトのドメイン | 記録に残っておらず、確認できなかった |
| 運営会社名 | 確認できなかった |
| 所在地 | 確認できなかった |
| 連絡先(電話番号・メールアドレス) | 確認できなかった |
| 暗号資産交換業の登録番号 | 確認できなかった |
| 入金の方法 | 国内の取引所で暗号資産を購入し、そこから送金する流れが確認されている |
| 出金の条件として求められたもの | 「取引管理料」の預け入れ |
| 公開画面で見られる範囲 | 個別のやり取りの中で案内されており、外からは見られない |
| 金融庁が公表している無登録業者の資料 | 同じ名称の記載を確認できなかった(2026年8月26日照会) |
運営している会社を示す情報は、呼び名以外に何も確認できませんでした。国内の暗号資産交換業者は、金融庁の登録を受けたうえで商号・所在地・登録番号を公表しています。商号・所在地・登録番号を外から確かめられない相手に暗号資産を預けた場合、預けた先を後から調べる手がかりは、ご自身の送金の記録しか残りません。その記録は、いまも消えずに残っています。
ビットアートの口コミ・評判

調べた範囲では、ビットアートを利用した方の評判はほとんど見当たりませんでした。(2026年8月26日時点)
評判が見当たらないことは、安全であることを意味しません。この手口は個別のやり取りの中だけで案内されるため、外からは見えにくい性質があります。広く募集していないぶん、検索しても情報が出てきません。
「ビットアート」という呼び名は短く、暗号資産に関連する一般的な言葉の組み合わせでできています。検索しても無関係のサービスや作品が出てくることがあり、そのために調べにくくなっています。呼び名だけで相手を確かめることはできません。
同じ流れは、関連記事のcoinpil.vipでも詳しく解説しています。呼び名が替わっても、交際の中で信用させてから国内の取引所を経由させ、出金の段階で名目を付けて預け入れを求める——この流れは共通しています。
二次被害にもご注意ください。被害に遭われた方に向けて「必ず取り戻せます」と持ちかける動きが、同種の事案で確認されています。検索して最初に出てきた連絡先へすぐに連絡する前に、その相手の会社名・所在地・登録番号が示されているかを見てください。示されていないなら、そこには連絡しないでください。
よくあるご質問

状況によって答えが変わるご質問には、断定せずにお答えする方針です。そのうえで、多くいただく質問をまとめました。
「取引管理料」を預ければ出金できるのではないですか。
預けたあとに出金できたという結果は、同種の事案では確認されていません。確認されているのは、名目を変えて請求が続いた事例です。出金するために先に預ける、という順序そのものが、通常の取引所の仕組みとは異なります。
相手は本当に交際する気があったのではないですか。
そのお気持ちは、おかしなものではありません。ただ、投資の話が出るまでに時間をかけること自体が、この手口の特徴として確認されています。関係が本物だったかどうかと、送った資金がどこへ流れたかは、切り離して調べられます。
画面に出ていた利益は本物ですか。
その画面を用意している側が表示していた数字です。登録を受けた取引所であれば、その事業者でも同じ残高を確認できます。ただしビットアートについては運営している会社を示す情報自体を確認できませんでした。数字が出ていたことと、その額の資産が実際に預けられていたことは、別のことです。
国内の取引所に聞けば分かりませんか。
国内の取引所には、ご自身が購入し送付した記録が残っています。これは調べる出発点として使えます。ただし、送った先のアドレスを持っている人が誰かについては、取引所が答える立場にありません。その先をたどる作業が、調査にあたる部分です。
総合探偵社みらいの対応状況

ビットアートに限らず、同種のご相談に、当社は次の流れで対応しています。
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| 1. ご相談 | 状況をうかがい、調査が成り立つかを見る |
| 2. 一次確認 | 送金記録の有無と、たどれる出発点があるかを確かめる |
| 3. お見積り | 調査の範囲と費用、期間の見込みをお伝えする |
| 4. ご契約 | お見積りの内容にご納得いただけた場合のみ、ご契約に進む |
| 5. 追跡調査 | ブロックチェーン上の記録から資金の移動を追う |
| 6. 調査報告書の使い道 | 弁護士や警察が動くための材料としてお使いいただける |
警察や消費生活センターとの役割の違い
警察や消費生活センターは、被害を記録し、注意を広げるための窓口として重要です。一方で、送金先をたどり資金がどこへ移ったのかを特定することは、捜査や相談の窓口とは別の調査になります。
総合探偵社みらいは、東京都公安委員会に探偵業の届出(第30260002号)を行っています。ブロックチェーン上の記録をたどって資金の移動を特定する追跡調査を専門に行い、その結果を調査報告書としてまとめています。
返金の請求や相手方との交渉は弁護士・認定司法書士が担う領域であり、当社は行いません。当社がお渡しするのは、弁護士や警察が動くための材料となる調査報告書です。
ご相談の際にうかがうこと
最初にうかがうのは、次の点です。すべて揃っていなくても構いません。
当社にできないこと
正直にお伝えしておきます。当社は、次のことはできません。
- 返金の請求や、相手方との交渉(弁護士・認定司法書士の領域)
- 被害届の代理提出(受理するのは警察で、届け出はご本人が行う)
- 追跡の結果がどうなるかの約束
調べた範囲で分かったことも、分からなかったことも、隠さずそのままお伝えします。
当社は東京都公安委員会 探偵業届出済 第30260002号として届出を行っています。届出は探偵業に必要な法律上の義務であり、優れた調査会社であることを示すものではありません。番号を確認できない相手については、探偵業の届出をしているかどうかを確かめられません。
まとめ

「ビットアート」について、2026年8月26日時点で総合探偵社みらいが確認できたことを整理します。
- 運営会社名・所在地・連絡先・暗号資産交換業の登録番号は、いずれも確認できず
- 案内サイトのドメインも記録に残っておらず、確認できず
- きっかけはマッチングアプリ。投資の話に移るまでに時間をかけるやり方を確認
- 国内の取引所で購入した暗号資産を、相手の指定先へ移させる流れを確認
- 親族や友人からの借入、ローンまですすめる段階が手口に含まれる
- 出金の申し出に対し、「取引管理料」の預け入れを求めるやり方を確認
- 金融庁が公表している無登録業者の資料に、同じ名称の記載なし。記載がないことは、安全であることを意味しない
この記事は、確認できた範囲を最速で公開する速報です。新しい情報が確認でき次第、この記事に追記します(調査基準日:2026年8月26日)。
いま「取引管理料を預ければ出金できる」と言われているのであれば、預ける前にご相談ください。すでに送ってしまわれている場合でも、国内の取引所を通していれば、購入と送付の記録が残っています。状況をうかがったうえで、たどれる出発点があるかどうかをお伝えします。その場で調査をお引き受けするとは限りません。調査が成り立たないと判断した場合は、そのようにお伝えします。
専門調査員が
あなたの状況に合わせて
お答えします
具体的な次のアクションをお伝えします。
- 対応通貨:
- その他


出典・参考
- 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」(https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku.html/2026年8月26日照会)
- 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」(https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf/2026年8月26日照会)
- 総合探偵社みらいによる公表資料の全文検索および名称の照合(2026年8月26日実施)
免責事項
本記事は、情報提供を目的としたコンテンツです。
本記事の内容は、公開日時点の情報および一般的な知見に基づいています。
総合探偵社みらいの業務範囲は、送金先をたどる調査と、調査報告書の作成・納品までです。仮想通貨・銀行振込・決済アプリのいずれのご相談も承ります。返金交渉その他の法律事務は弁護士の業務範囲(弁護士法第72条)であり、当社では実施いたしません。
個別の法律問題については、弁護士等の専門家にご相談ください。
本記事の情報に基づいて行動した結果について、運営者は責任を負いかねます。
送金先をたどる調査/ブロックチェーン解析
総合探偵社みらいが自社で実施した送金先をたどる調査の結果を公開しています。

