「SNSで知り合った人にすすめられて投資したけれど、これって詐欺だったのだろうか」——そんな不安を抱えて、この記事にたどり着いた方も多いと思います。
SNS型投資詐欺とはInstagram・X(旧Twitter)・LINE・マッチングアプリなどのSNSを入口に近づき、投資グループや「自動売買ツール」への参加をすすめて、お金や仮想通貨をだまし取る手口のことです。警察庁はSNS型投資詐欺について「一度だまされると、詐欺と気付くまで、お金を何度も振り込んでしまい、1,000万円以上の高額被害になってしまうことも。」と注意を呼びかけています(出典:警察庁 SOS47「SNS型投資詐欺」)。
同庁が公表している事例では、実際にこう持ちかけられています。
- 「投資グループの先生の言うとおりにすれば必ずもうかる」(被害者:50代女性/被害額:合計約1億円以上)
- 「今、投資するなら暗号資産がおすすめです」(被害者:70代男性/被害額:合計約1億円以上)
- 「モニター会員を募集しています」「絶対お得でもうかります」「もっと金額を増やしたら利益が出ます」(被害者:60代女性/被害額:合計約1,400万円)
先にお伝えしたいのは、もしすでに送金してしまっていても、諦めるのはまだ早いということです。仮想通貨は「送ってしまったら終わり」と思われがちですが、送金先を追える余地は残されています。
この記事ではSNS型投資詐欺の典型的な手口・どのSNSからどう勧誘されるのか・詐欺を見分けるサイン・被害に気づいたときに最初にすべきことを順にお伝えします。

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SNS投資詐欺の主な手口

SNS投資詐欺には、媒体が違っても共通する「型」があります。結論から言うと、次の流れです。①SNSで接触する。②信頼や期待を育てる。③投資グループや自動売買ツールへ誘導する。④最初は少額で「儲かった」体験をさせる。⑤高額の入金を促す。⑥いざ出金しようとすると引き出せなくなる——という順序です。この型を知っておくだけで、途中で気づける可能性が上がります。
投資グループLINE・自動売買ツールへの勧誘
もっとも多いのが、LINEの「投資グループ」や「AI自動売買ツール」への勧誘です。具体的には、次のような流れで進みます。
| 段階 | 相手の行動 | 狙い |
|---|---|---|
| ①接触 | SNSのDMやコメントで話しかけてくる | 警戒を解く |
| ②誘導 | 「先生」「アシスタント」がいる投資グループLINEへ招待 | 集団の空気で信頼させる |
| ③実演 | グループ内で「儲かった報告」やチャートが飛び交う | 期待をあおる |
| ④体験 | 少額を入れさせ、本当に出金できる体験をさせる | 「本物だ」と思い込ませる |
| ⑤本番 | 「今がチャンス」と高額入金や追加投資を促す | 被害額を最大化する |
| ⑥出金拒否 | 出金しようとすると「税金」「手数料」を先払い要求、または連絡が途絶える | お金を引き出させない |
「自動売買ツール」「AIが勝手に稼ぐBOT」といった言葉で、専門知識がなくても儲かるかのように説明されるのが特徴です。グループ内で飛び交う「儲かった報告」の多くは、被害者を安心させるためのサクラであることが少なくありません。
こうした手口は、SNS投資詐欺に限らず仮想通貨詐欺全体に共通する部分もあります。詐欺の全体像を知りたい方は、あわせて〔仮想通貨詐欺の手口一覧|だまされる仕組みと、追跡で見えてくること〕もご覧ください。
どのSNSでどう勧誘されるのか

勧誘の入口は特定のSNSに限りません。結論として、Instagram・X・TikTok・マッチングアプリ・LINEなど、日常的に使うほとんどのSNSが入口になり得ます。「自分が使っているSNSは大丈夫」という思い込みが、かえって油断につながります。
Instagram・X・TikTok・マッチングアプリ、それぞれの入口
媒体ごとに、勧誘の入り方には特徴があります。
| SNS | よくある勧誘の入口 |
|---|---|
| 高級車・旅行・札束など華やかな生活を投稿するアカウントからのDM | |
| X(旧Twitter) | 「投資家」を名乗るアカウントのリプライやDM、なりすまし広告 |
| TikTok | 「誰でも簡単に稼げる」短尺動画から、プロフィールのリンクやLINEへ誘導 |
| マッチングアプリ | 恋愛感情を利用して信頼させ、投資へ誘導する |
| LINEオープンチャット | 投資情報を装ったオープンチャットから、非公開グループへ誘導 |
いずれの入口でも、最終的には「外部のツール」や「グループLINE」など、SNSの外へ連れ出そうとするのが共通点です。なお著名人の名前や写真を無断で使う「なりすまし広告」型については手口が特殊なため、〔著名人なりすまし投資詐欺とは|偽広告の手口と、被害後にできること〕で詳しくお伝えしています。
見分けるサイン・予防

SNS投資詐欺には、共通する「危険なサイン」があります。結論として、これらのサインを1つでも見つけたら、その話には乗らないのが安全です。相手を疑うのは失礼ではなく、あなたの資産を守る正当な自衛です。
「絶対儲かる」「公式でないアカウント」「外部取引所への誘導」に注意
以下のサインは、SNS投資詐欺で繰り返し見られるものです。
- 「絶対儲かる」「元本保証」「必ず増える」と断定する——本来、投資に「絶対」はない。断定表現は詐欺を疑う最大のサイン。
- 公式でない・なりすましのアカウント——実在の企業や著名人をかたるアカウントは、フォロワー数や認証バッジだけで信用しないことが大切。
- 無登録の業者・見慣れない取引所へ誘導される——金融庁は、登録を受けていない業者による勧誘への注意を呼びかけている(出典:金融庁)。
- LINEやDMでの個別勧誘——公の場ではなく、閉じた場所へ連れ込もうとする。
- 出金時に「税金」「手数料」の先払いを求められる——お金を引き出すために追加の入金を求めるのは、典型的な出金拒否の手口。
一つでも当てはまれば、いったん立ち止まってください。「今だけ」「あなただけ」と急かされても、正しい投資機会が数時間で消えることはまずありません。
被害に気づいたら最初にすべきこと
「もしかして騙されたかもしれない」と気づいたら、落ち着いて、次の順番で動いてください。早く動けるかどうかが、その後の可能性を大きく左右します。
- 証拠を保全する——相手とのやり取り・振込や送金の記録・送金時に発行される取引ID(TXID=ブロックチェーン上の送金の受付番号のようなもの)を、スクリーンショットなどで残す。
- これ以上お金を送らない——「税金を払えば出金できる」「取り返してあげる」といった二次被害の誘いには応じないでください。金融庁も、被害回復をうたう二次被害への注意を呼びかけている(出典:金融庁)。
- 相談先を分けて動く——被害届の提出は警察へ、返金請求や相手方との交渉は弁護士・認定司法書士へ相談するのが基本。
- 送金先の追跡は急ぐ——仮想通貨は資金の移動が速いため、時間が経つほど追跡は難しくなる(出典:Chainalysis)。
被害後の動き方をもう少し詳しく知りたい方は〔仮想通貨詐欺に遭ったら|被害後にやるべきことと、相談の進め方〕を、送金先をどこまで追えるのかを知りたい方は〔仮想通貨詐欺の送金先は特定できるのか|追跡でわかること・わからないこと〕をご覧ください。

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送金後の資金は追跡できる余地がある

多くの公的機関や大手サイトの情報は、「こういう手口に注意しましょう」という注意喚起で終わりがちです。もちろん予防はとても大切ですが、すでに送ってしまった人にとっては、その先が知りたいはずです。
ここでお伝えしたいのは、仮想通貨は「送ったら終わり」ではない、ということです。ブロックチェーンには送金の記録が残り続けるため、専門的な分析によって、資金がどのウォレット(仮想通貨の口座にあたるもの)へ移動したかを追える余地があります。実際に、ブロックチェーン分析を専門とするChainalysisも、ブロックチェーン上の資金の流れは追跡が可能です。一方で資金は急速に移動するためスピードが重要だとしています(出典:Chainalysis)。
総合探偵社みらいは、この送金先・最終到達先の追跡と、調査報告書の作成を専門とする調査会社です。特定した結果を、弁護士や警察へおつなぎする「入口」を担います。
ただし、正直にお伝えします。金融庁が指摘するとおり、仮想通貨詐欺の被害回復は容易ではなく、「必ず追える」「確実に取り戻せる」とは言えません(出典:金融庁)。それでも諦める前に「送金先を追う」という選択肢があること、そして早く動くほど可能性が残ることは知っておいていただきたいと思います。追跡で技術的に何がわかり、何がわからないのかは〔仮想通貨詐欺の送金先は特定できるのか|追跡でわかること・わからないこと〕で詳しく解説しています。
関連記事
- 著名人なりすまし型の手口を詳しく:〔著名人なりすまし投資詐欺とは|偽広告の手口と、被害後にできること〕
- 仮想通貨詐欺の手口全体を知る:〔仮想通貨詐欺の手口一覧|だまされる仕組みと、追跡で見えてくること〕
被害に遭った方へ
SNS投資詐欺は、誰にでも起こり得ます。だまされたことを恥じる必要はありません。送金先の追跡は時間との勝負です。少しでも不安があれば、まずはお早めにご相談ください。相談は無料で、誇大なお約束はいたしません。
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出典・参考
- 警察庁 SOS47|SNS型投資詐欺 最新の手口 https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/sns-romance/investment/
- 金融庁|「FX取引・暗号資産投資の勧誘」にご注意!! https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/husyouseikanyuu.html
- 金融庁|「金融庁職員」等を装った詐欺等にご注意ください!! https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/kinyuuchousyokuinntou.html
- 金融庁・消費者庁・警察庁|暗号資産に関するトラブルにご注意ください! https://www.fsa.go.jp/news/r2/virtual_currency/20210407.html
- Chainalysis|How Chainalysis Supports Crypto Investigations https://www.chainalysis.com/blog/how-chainalysis-crypto-investigations-supports-cases/
- Chainalysis|The 2026 Crypto Crime Report https://www.chainalysis.com/reports/crypto-crime-2026/
※本記事は情報提供を目的としたものです。返金請求・示談交渉は弁護士・認定司法書士が、被害届の提出は警察が扱います。総合探偵社みらいが行うのは、送金先・最終到達先の追跡と調査報告書の作成までです。
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本記事は、情報提供を目的としたコンテンツです。
本記事の内容は、公開日時点の情報および一般的な知見に基づいています。
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