「仮想通貨(暗号資産)の詐欺に遭ってしまった。ただし、どこに相談すればいいのか分からない」——そんな戸惑いのなかで、このページにたどり着いた方へ。まず、いちばん大事な結論からお伝えします。
相談先は、「あなたが何を解決したいか(目的)」によって変わります。ひとつの窓口ですべてが片づくわけではありません。だからこそ「どこに相談すればいいか分からない」と迷ってしまうのは、当然のことです。あなたのせいではありません。
この記事では公的機関から弁護士、調査会社まで、主な相談先が「何をしてくれて」「何はしてくれないのか」を正直に整理します。読み終えるころには、あなたが今いちばん最初に向かうべき窓口が見えているはずです。

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仮想通貨詐欺の相談先・比較一覧

結論からお伝えすると、相談先は大きく「公的機関」「弁護士・認定司法書士」「調査会社」の3つに分かれ、それぞれ役割がまったく違います。まずは全体像を、一覧で押さえてください。
| 相談先 | できること | できないこと | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 消費者センター/国民生活センター | 助言・情報提供、事業者とのあっせん | 送金先の特定・お金の回収 | 無料 | まず何をすべきか整理したい |
| 警察 | 被害届の受理・捜査 | 個人へのお金の回収代行 | 無料 | 犯罪として届け出たい |
| 金融庁 | 制度・手口の注意喚起、情報提供 | 個別事案の回収 | 無料 | 注意点や制度を知りたい |
| 弁護士・認定司法書士 | 返金請求・交渉・法的手続き | (相手が不明だと着手が難しい) | 相談料+着手金・報酬 | 相手が特定できている |
| 調査会社(探偵業) | 送金先・最終到達先の特定、調査報告書の作成 | 返金請求・回収そのもの(行いません) | 調査内容による | 相手・送金先がまだ分からない |
ポイントは、「相談先ごとに、担当している範囲が決まっている」ということです。以下で、それぞれをもう少し詳しく見ていきます。
公的機関(消費者センター・警察・金融庁・国民生活センター)
公的機関は、「相談を受け、助言し、注意喚起する」窓口です。無料で利用でき、最初の一歩として心強い存在です。ただし、できることには線引きがあります。
- 消費者センター・国民生活センター:手口の情報提供や、今後の動き方についての助言を受けられる。事業者との「あっせん」に対応する場合もある。一方で、送金した仮想通貨の追跡や、お金の回収そのものは行わない。
- 警察:詐欺として被害届を出し、受理されれば捜査の対象になる。ただし警察の捜査は「刑事事件としての立件」を目的とするもので、あなた個人のお金を取り戻して返してくれる手続きとは別。返金は民事の問題になる。
- 金融庁:無登録業者や詐欺的な勧誘への注意喚起を行っている。金融庁は「暗号資産の詐欺被害の回復は一般に困難であること」「回収できるとうたう業者による“二次被害”に注意すること」を繰り返し呼びかけている(出典:金融庁)。同庁は「これらは、入金・送金後に連絡が取れなくなるなど詐欺的商法の可能性が高いため、取引を見合わせることをおすすめします。」とも案内している(出典:金融庁「詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!」)。個別の被害額を回収する窓口ではない。
つまり公的機関は、助言・被害届・注意喚起までは担いますが、「送金先の特定」や「お金の回収」まではしてくれません。これは公的機関の役割の外にあるためで、決して不親切なわけではありません。ここを最初に理解しておくと、次の一手で迷わなくなります。
弁護士・認定司法書士
返金を「請求」できるのは、弁護士・認定司法書士だけです。加害者に対してお金の返還を求める交渉や裁判などの法的手続きは、法律上これらの専門家(と本人)にしか行えません。回収に向けて代理で動けるのは、この窓口だけだと考えてください。
ただし、ここに大きな前提があります。返金請求は「相手が誰か・お金がどこへ行ったか」がある程度分かって初めて動き出せる、という点です。相手も送金先もまったく不明なままでは、請求する先が定まらず、着手が難しいのが実情です。
費用は事務所によって異なりますが、一般に相談料に加えて、着手金や成功報酬がかかります(認定司法書士は扱える金額に上限があります)。まずは無料相談を設けている事務所も多いので、「相手が特定できている」段階の方は、弁護士・認定司法書士への相談が近道です。
▶ 返金請求の具体的な方法や、取り戻せる確率については「返金は可能? 方法と確率を詳しく知りたい方へ」で解説しています。
調査会社(探偵業)
「相手も送金先もまだ分からない」——その段階を引き受けるのが、調査会社(探偵業)です。私たち総合探偵社みらいも、この立場にいます。
みらいが行うのは、送金した仮想通貨がどのウォレット(資金を保管するアドレス)へ移り、最終的にどこへ到達したかを追跡して調査報告書にまとめることです。ブロックチェーン(すべての取引が記録される公開された台帳)は、条件が整えば資金の流れを追える可能性があります。この報告書は、その後に弁護士へ返金請求を依頼したり、警察へ被害を届け出たりする際の「土台」になります。
ここで正直にお伝えしておきます。みらいは、返金請求や回収そのものは行いません。それは弁護士・認定司法書士・警察の役割です。みらいの担当は「送金先・最終到達先の特定と、報告書の作成」まで。特定した結果を、専門家や警察へつなぐ“入口”を担う立場です。
▶ 調査会社の見極め方は「調査会社の選び方」で詳しくお伝えしています。
なぜ公的機関だけでは解決しにくいのか

ここまでで見えてきたのは、公的機関だけでは「送金先の特定」と「お金の回収」という肝心の2つが埋まらない、という構図です。この理由を、もう一歩だけ掘り下げます。
助言は得られるが送金先の特定・回収はしてもらえない
公的機関の役割は、「相談者を守り、正しい方向へ導くこと」であって、「個人に代わってお金を追い、取り返すこと」ではありません。これは制度上の役割分担であり、どの窓口も同じです。
しかし、仮想通貨詐欺で読者の多くが本当に困っているのは、まさにその「送金したお金がどこへ行ったのか、まったく分からない」という一点です。相手の名前も、口座も、送り先も分からない。この状態のままでは、弁護士に頼もうにも請求先が定まりません。
だからこそ、公的機関への相談と並行して、「送金先を追って特定する」という民間の調査が必要になる場面が出てきます。しかもこの追跡は、時間との勝負です。詐欺の資金は、複数のウォレットや海外の取引所へと急速に移されていくため、動き出しが早いほど追える可能性が高まると指摘されています(出典:Chainalysis)。「まず助言をもらい、並行して送金先を追う」——この二段構えが、現実的な進め方になります。
送金先の特定は公的窓口ではできない ― それを担うのが調査会社

もう一度、はっきりと線を引いておきます。送金先の特定は、公的機関では行っていません。助言も注意喚起も被害届も受けられますが、「あなたのお金が最終的にどこへ届いたか」を追って報告書にまとめる作業は、公的窓口の担当範囲の外にあります。
検索して上位に出てくる弁護士サイトや政府の情報の多くは、「暗号資産の追跡は困難」「被害回復は難しい」と結論して終わっています。それは決して間違いではありません。ですが、「困難」は「不可能」ではありません。諦める地点を引き取り、「送金先を追えるかどうか、まず調べてみる」という選択肢を差し出すのが、追跡を専門とする調査会社の役割です。
みらいは、この「追跡」を専門にしています。必ず特定できます、とは言えません。資金の動き方や経過時間によっては、追い切れないこともあります。それでも、諦める前に、たどれる見込みがあるかどうかを確かめる価値はあると考えています。
そして繰り返しになりますが、みらいが担うのは特定と報告書までです。その先の返金請求は弁護士・認定司法書士へ、被害届は警察へ。調査報告書は、それぞれの窓口にご相談される際の資料としてお使いいただけます。
▶ 「そもそも送金先はどこまで追えるのか?」を知りたい方は「送金先の特定は本当に可能か」へ。
▶ 「どの調査会社に頼めばいいのか」は「調査会社の選び方」へ。

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あなたの状況別・おすすめの相談先

最後に、あなたが「今どこへ向かえばいいか」を、状況別に整理します。迷ったら、ここを目印にしてください。
「まだ相手が分からない」/「相手は分かっている」
大きな分かれ道は、「相手や送金先が分かっているかどうか」です。
■「まだ相手・送金先が分からない」方
→ まずは調査(送金先の特定)から。誰にお金が渡ったのかが見えないと、返金請求も動き出せません。送金先を追って報告書にまとめ、そこから弁護士・警察へつなぐ流れになります。この段階の方は、調査会社への相談が第一歩です。(詳しくは「調査会社の選び方」へ)
■「相手・送金先はすでに分かっている」方
→ 弁護士・認定司法書士への相談へ。返金請求という次のステップに進める段階です。(詳しくは「返金は可能? 方法と確率」へ)
■「刑事事件として届け出たい」方
→ あわせて警察へ被害届を。捜査と並行して、民事の返金は弁護士へ、という二本立てで進めるのが現実的です。
どの入り口から入っても構いません。大切なのは、動き出しを遅らせないこと。仮想通貨の資金は時間とともに追いにくくなっていくため、「迷っている時間」がいちばんもったいないのです。
関連記事
- 調査会社の選び方:相談先を「調査会社」に絞ったあと、失敗しない選び方をまとめている。
- 返金は可能? 方法と確率:返金請求の具体的な方法と、取り戻せる可能性について解説している。
最後に
どこに相談すべきか、迷ってしまうのは自然なことです。目的によって窓口が違ううえに、詐欺の直後は誰でも冷静ではいられません。
もし「相手も送金先も分からない」「まず何から手をつければいいか整理したい」という状況なら、送金先の追跡について、まずはお気軽にご相談ください。相談は無料です。そして、私たちは誇大なお約束はしません。たどれる見込みがあるかどうかを、まず一緒に確かめるところから始めましょう。
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出典
- 金融庁 https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/husyouseikanyuu.html:暗号資産(仮想通貨)に関する詐欺被害の回復は一般に困難であること、及び「返金できる」とうたう業者による二次被害への注意喚起 https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/kinyuuchousyokuinntou.html
- Chainalysis https://www.chainalysis.com/reports/crypto-crime-2026/:ブロックチェーン上の取引は追跡可能である https://www.chainalysis.com/blog/how-chainalysis-crypto-investigations-supports-cases/一方、詐欺資金は急速に移動するため、初動のスピードが重要であること
- 消費者庁 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_001/・警察庁 https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/sns-romance/investment/:仮想通貨を用いた詐欺の手口に関する注意喚起
免責事項
本記事は、情報提供を目的としたコンテンツです。
本記事の内容は、公開日時点の情報および一般的な知見に基づいています。
総合探偵社みらいの業務範囲は、送金先をたどる調査と、調査報告書の作成・納品までです。仮想通貨・銀行振込・決済アプリのいずれのご相談も承ります。返金交渉その他の法律事務は弁護士の業務範囲(弁護士法第72条)であり、当社では実施いたしません。
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